年頭にあたり、日頃のご厚情に深謝し、皆様方のご多幸を心よりお祈り申し上げます。 2015年10月に医療事故調査制度がスタートしてから、2年が経過しました。 医療事故の届け出件数は、2017年半ばには、一時期20件台と少なくなりましたが、概ね毎月30件程度と安定してきています。 |
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2016年には、医療法施行規則が改正され、特定機能病院の承認要件の見直しがなされ、医療安全の確保を図るための監査委員会の設置が求められることとなりました。
監査委員会は、医療安全管理部門等の業務の状況について管理者等から報告を求めることができるほか、 必要に応じ、医療の安全管理について是正措置を講ずるよう意見を表明することができることとなっています。 そうすると、監査委員会のメンバーの担うべき役割は極めて重いと言わざるを得ません。 大学病院等の特定機能病院は、医療安全への取り組み状況を各ホームページで公表することが望ましいこととされているので、 私たちとしても、監査委員会の制度が的確に機能しているかどうかについて、注目していく必要がありそうです。 各医療機関が、医療安全に積極的に取り組み、医療界で「医療の安全文化」が定着・発展していくことを願っています。 昨年3月末に南山大学を定年退職し、その後は医療過誤訴訟や医療の安全に向けた活動にも より多くの時間を注ぐことができるようになりました。 医療事故を防止するとともに、被害者の救済を図ることのできるシステムを構築すべく今後も頑張っていきますので、 ご支援・ご指導のほどよろしくお願い申し上げます。 2018年1月1日 加 藤 良 夫 |